too late
戻る事はない。
遡る事もない。
知っているけれど。
知っていても。
あの頃は、それが最大の幸せだなんて全く思っていなかった。
それなりの環境と、それなりの自分。
最高の仲間がいるのは、当たり前だと思っていて。
楽しいとは思っていたけど、眉を顰めたくなる事だって無数にあったし。
ただ違うのは、いる筈の奴が隣にいないって。
それだけなのに。
こんなに、後悔だけが俺を苛む。
何であの時に「最高に幸せ」だと思えなかったんだろう。
何であの時、もっと一緒にいなかったんだろう。
何であの時。
もっともっと「好き」だって言わなかったんだろう。
俺達は、皆一緒じゃなきゃいけなかったのに。
二・八・十番隊隊長の彼ら。
誰というよりは、三人。