眩しい位に良い天気。 色素の薄い髪が、太陽の光を弾く。 諸葛瑾が眩しそうに、微かに目を眇めた。 「教練合宿に参加されるとか」 「お蔭様で」 「…寂しいです」 魯粛の口から、隠す事も飾る事もしない言葉が零れる。 「…大袈裟な」 「本音ですよ。……実は、私も行きたいと申し上げたのですが」 無言で却下されました、と残念そうに言って魯粛が微笑む。 「……却下されて当たり前」 「駄目で元々。…それほどに寂しいんです」 驚きとも呆れともつかない調子で諸葛瑾が呟くと、返された魯粛のその一言には。 本音だと感じさせるような雰囲気が塗されていて。 それに気付いた諸葛瑾が、ほんの少し微笑んだ。 「……あんたは大人しく留守番してなさい」 そのまま、まるで子供を諭すような声色でそう言うと魯粛の髪を梳く様に撫でる。 からかっているのかもしれないその声色が、それでも妙に心地良い。 太陽の光が眩しく乱反射する、白昼の逢瀬。 |