早春謳歌


桜に少し早いこの時期は。

長く眠るには最適で。

春眠不覚暁とは言い得て妙。

変に納得しながら隣で眠る男に視線を投げた。

 


当たり前の幸せだからこそ特別に思って、

当たり前に隣にいてくれる事を何よりも大切に思う。


触れる温度はいつも同じだからこそ大切だと実感するし、

信頼と安心が、トキメキよりもまさっちゃってるかもしれないけど。

全身全霊の愛が、そこにある。


春眠不覚暁とはよく言ったものだけど


「…そろそろ、起きろヨ」


絡められた指から伝わる温度はいつものものだけど。

頬を撫でる春のぬくもりは。

オマエの腕の中より少し、温度が低いみたいだ。

 

 

 

 

 

 

佐乃八ですごめんなさい。
片方寝てるとカプがなんだかわからない私の小説…こんなのばかりですみません(涙)。