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熱くて優しい感触を、今でも覚えている。


まだ、幼かった頃。

熱を出して床に臥せっていた時に、ずっと傍にいてくれた。

繋いでいてくれた手も、熱を計るために触れられた額も、温かく。

そして。

「…静」

触れている額はそのままで、名を囁かれ。

ためらいがちに優しく重ねられた口唇が。

何よりも、温かくて、熱いほどだった。

夢なのかと思うほどに、それは優しくて、柔らかい感触で。

夢なのだと思ったから、そのまま瞳を閉じた。


現実である事を、願いながら。





あの、熱くて優しい感触は、今も変わらない。




そう思って。

何度も繰り返す口づけの合間、少しだけ笑ったら、それが気に入らなかったらしく。

先刻よりもずっと深く、口づけられた。






堅静(一応)初ちゅー話…(汗)。
両想いになってからの初ちゅーとは別という事で。