「本当に好きなら、守る事と信じること」
目の前の彼は柔らかく微笑んだ。
さら、と風になびく髪が光を弾いて眩しく揺れる。
「頭では、理解してるけど」
「不安?」
「…何もしないで、ただじっと無事に戻ってくるのを待つのは、落ち着かなくて」
「ほんっと…兄様の血筋だよね…」
そう言われ、おもむろに頭を撫でられた。
「…ちょ…叔父上…」
「…彼は強いよ。…お前以上にね」
だから、強くなりなさい。と。
微笑みは相変わらず。
けれど、どこか強くて芯のある言葉で。


流石だと、思った。